私たち世界に生きています。生かされているといった方が正しいかもしれません。
今回の記事は仏教の観点では、世界はどんなものであるかを記事にしようと思います。
みなさんは仏教について仏教についてどれほど知っているでしょうか?
僕は何も知りませんでしたが、仏教の基本である「三法印」について知り、紹介したくなりました。
三法印はその名の通り、3種類の教えになります。
苦しみや悩みにとらわれることなく、現実を直視して積極的に生きるために説かれた教えです。
法印とは教えの旗印という意味で、「これが仏教の眼目であり、仏教の根本思想の基盤をなすものである」ということです。
三法印とは「諸行無常」、「諸法無我」、「涅槃寂静」の3つを言います。
諸行無常とは
諸行無常とは「諸(すべて)の行(物事)は常(同じ)では無い」ということを意味します。
「この世のすべての物事は常に変化している」ということです。
物事は次々に変化し、元のまま維持するものはありません。この真理がわからないうちは、健康や財産、名誉など一度手にすれば無くならないと信じてしまいます。一度手にしたものを失うことを恐れ、自分の思い通りにならないと苦痛と感じてしまいます。
人の気持ち・考えも常に変化します。
さっきまで機嫌がよかったのに今は怒っていたりします。楽しかったり、苦しかったり、悲しかったり感情も常に変化します。
会社に勤めていると上司の言うことが1週間前と違っていたりします。「諸行無常」の教えを理解すれば、「1週間前はこう言っていた」とストレスに感じるのか。人の考えは常に変化するものだ。と割り切れるかの考え方が違ってきます。
時代も常に変化します。
就職活動をしている学生に話を聞くと、第一志望に大企業を選ぶ人も少なくありません。
その企業でやりたいことがあるのであればいいのですが、その理由に「大企業だから安定している」という浅はかな理由だったりします。(実は僕もその一人)「諸行無常」の教えを理解すれば、大企業と言えど時代は常に変化し安定などないことがわかります。会社に勤める方も時代の流れに合わせて事業展開していかないと生き残っていくことはできません。このことを理解している人がどれだけいるでしょうか?ほとんどの会社員が事業内容に沿って、去年やった仕事内容を今年もやっているのではないでしょうか?
時も常に変化します。
当たり前ですが、時間は刻一刻と過ぎていっており人は確実に死に向かっています。時も常に変化しているのです。そう考えるとつまらないことで悩んでないで時間を有効活用できるように思考転換できるようになります。
諸法無我とは
諸法無我とは「諸(すべて)の法(現象)は我(孤立)では無い」ということを意味します。
「この世のすべての現象は関連し合っていて、独立して存在するものはない」ということです。
日常生活について考えてもわかるように私たちは持ちつ持たれつの関係でお互いに支え合って生きています。「諸法無我」の教えを理解すれば、すべてのものに感謝する心を持てるようになります。
世の中の現象はすべて自分の思うようにならないから、人間の苦が生まれます。その苦を排除しようと、自分だけが得をしたいとか、相手を蹴落としたいなどという考えを持って行動することは、結局まわりまわって自分を傷つけることに繋がることになります。裏で人の悪口を言っている人は必ず、裏で悪口を言われています。
学校で勉強して何になるのって感じている学生もいると思います。しかし、学びもすべてが繋がっており、将来、今の学びが活かされる瞬間が必ずきます。今やっている仕事が社会貢献できているのって感じている会社員の方も間接的に必ず社会に貢献しています。
涅槃寂静とは
涅槃寂静とは「悟りの世界(涅槃)は静かな安らぎの境地(寂静)である」という意味です。
「涅槃寂静」は「諸行無常」と「諸法無我」の教えを日常生活にしっかりと反映することになります。
「諸行無常」と「諸法無我」の真理を悟ることができ日常に反映することができると、人生が安らぎで満たされたものとなり、どんな変化が生じても常に希望を見出していくことができます。そして、生活の場で自分の持ち味を精一杯に発揮する努力を重ることができるようになります。また他人の意見、言動に動じない精神が培われてきます。
自分はまだまだ日常に三法印の教えを活かしきれてないと感じているので、自分が多くのものに生かされていることを自覚し、今の一瞬一瞬を大切に過ごしていこうと思います。
fin
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