「あれも欲しい。これも欲しい。もっと欲しい。もっともっと欲しい。」
知る人ぞ知る、THE BLUE HEARTSの「夢」という曲の、欲望が丸出しの歌い出しのフレーズです。
今回の記事は”人の物欲”に関しての持論になります。
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私たちの生活は先代の技術発展の努力により、ずいぶんと豊かになりました。
食べ物、飲み物、衣類、生活用品、電化製品など、自分が欲しいものは近くのお店に行って、それ伴う代金を支払えば買うことができます。
ありがたいことに、それだけ生活が豊かになったということです。
しかし、モノが増えたことの弊害もあります。
まず、商品の種類が豊富になったことで「決断疲れ」を起こしやすくなりました。
シャンプーを例に挙げても、お店に行けば20種類くらいあります。それに加えて、どれが自分に合っているかなんて、その場ではわからなかったりします。
イオンなどの大型ショッピングセンターで1日中買い物をするだけで、グッと疲れた経験は誰しもあることでしょう。
歩き回って疲れることもありますが、実は「決断疲れ」の影響の方が大きかったりします。
生活が豊かになり貧富の差が大きくなったことで、
メーカーから富裕層をターゲットにした、必要以上の機能を持った商品が出てきました。
テレビゲーム機や自動掃除ロボットのルンバなどは、この典型です。
無くても生活できるのに、あれば人々は求めてしまいます。
見たことないモノ、新しいモノに人の物欲センサーが反応してしまうのです。
そして、一度手にしてしまえば、それが無い生活なんて考えられなくなってしまいます。もし壊れたら、同じ類の新製品が欲しくなってしまいます。
こうして、生活の質が高くなるとともに、生活を維持するための費用が徐々に高くなっていき、お金に困る人が増えているように感じます。
さらに、メーカーは新機能を持った新製品を次々と出してきますので、人の物欲は果てしなく続きます。
近年はスマートフォンの進歩が著しく、iPhoneを例に挙げると
iPhone → iPhone3G → iPhone3GS → iPhone4 → iPhone4s → iPhone5 → iPhone5s → iPhone6 → iPhone7
というように、新機能を加えながら毎年のように新製品が出ています。
微々たる機能変更にもかかわらず、Apple信者の人は毎年のように機種を変更しているのではないでしょうか。
たいして使いもしない機能の追加にもかかわらず、「最新のiPhoneを持っていたい」という物欲が続いているのです。
人の物欲は「生活が豊かになる=欲しいものがなくなる」ではなく、「生活が豊かになる=欲しいものが増える」なのです。
足るを知る者は富む。
これまでモノが増えたことの弊害としてダラダラと書いてきましたので、下にまとめておきます。
・商品の種類が増えすぎて、「決断疲れ」を引き起こしている。
・新製品が次々と出てくることで、人の物欲は果てしなく刺激されている。
これらの弊害から脱却する魔法の言葉を紹介します。
魔法の言葉は 『足るを知る者は富む』 ということです。
『足るを知る者は富む』とは、満足することを知っている者は、たとえ貧しくても精神的には豊かで、幸福であるということです。
あの有名な老子もこう言っています。
足るを知る者は富み、強めて行うものは志有り
(満足することを知っているものは富者であり、努力している者は志ある者である)
したがって、モノが増えたことの弊害から脱却へのキーワードは「足るを知る」です。
・いつも使うものを決めておく。
・必要最低限の機能を有するモノで満足する。
例えば、こういったことを意識するだけで、心は豊かになります。
人が生きるために必要な最低限のお金って、意外に少なかったりするものです。
fin
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