「年をとると時間が経つのが早く感じる」
「最近、1年間があっという間」
「20歳過ぎると早い」という言葉をよく聞きます。
実は、あなたの勘違いなどではなく、ジャネーの法則といって心理学的にも証明されている有名な感覚なのです。
さらに、この法則によると、なんと人は20歳で人生の半分を終えているとされています。
今回はこの気になる法則について紹介します。
ジャネーの法則とは?
そもそもジャネーの法則はいったいどんな法則なのでしょうか?Wikipediaによると、以下のように説明されています。
ジャネーの法則は19世紀のフランスの哲学者、ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者、ポール・ジャネの著書において紹介された法則。
主観的に記憶される年月の長さは年少者には長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。簡単言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。
例えば。50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。
いかがでしょうか?わかったようなわからないようは感じですね。
もう少し簡単に説明すると、「人生のある瞬間において経過する時間は年齢と反比例」するということです。
したがって、1歳の1年(365日)は
5歳 では 73日。
10歳 では 36日。
20歳 では 18日。
80歳 では 4日。
に感じるということになります。
下のグラフは、人生80年間における1年(365日)を年齢の逆数として心理的長さを示したものになります。ジャネーの法則によれば、年をとるにつれ心理的な1年は短くなっていきます。一般的に言われている「20歳過ぎたら時間が過ぎるのが早い」感覚はこの結果からも間違いないと言えそうです。
また、80歳までの心理的な時間長さを累積したものを下のグラフに示します。このとき幼児期健忘(生まれてから3~4歳ころまでの記憶がないという現象)を考慮して4歳以降を累積しています。この結果から、ジャネーの法則によると人は心理的に20歳で人生の半分を終えていると言えます。つまり、20歳から80歳くらいまでの長い年月は、0歳から20歳の体感時間と同じということになります。
みなさんはこの結果を受けてどう感じたでしょうか?共感できる・共感できないあると思いますが、驚愕の事実だと思います。
これからの残りの人生をどう生きますか?
何歳になっても新しいことに挑戦しよう
「年をとると時間が早く感じる。」これは先述した通り心理学的にも証明されていることなので、生きてる以上感じないようにするのは難しいです。
じゃあ、どうしたら時間を長く感じるように生きていけるでしょうか?
その答えは、「脳に刺激を与えること」です。
子供のころはまだ知らないことが多く、毎日のように新しい経験や発見がありましたよね?
でも、大人になると学校や仕事に慣れてきて、新しいこと・ワクワクすることに出会えるチャンスは少なくなります。
人は経験のない新しいことをすると、それが強く意識に残り時間を長く感じるもので、だんだん慣れていくと時間の長さも気にならなくなり、早く感じるようになります。
大人になると毎日同じことの繰り返しで新しいことやワクワクすることの脳への刺激が無くなり「生きている気がしない」と感じる人もいます。
なので、何歳になっても新しいことに挑戦し、脳に刺激を与え続けることで体感的に若々しく長生きすることができるのです。
いかがだったでしょうか?年をとっているのにイキイキしているような人はいつも何か新しいことに挑戦していますよね。新しいことに挑戦すること、常にワクワクすること、思う存分楽しむことが体感的に長生きすることの秘訣なのかもしれません。
fin
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