みなさん「螺旋的発展」を意識したことがありますでしょうか?
おそらく聞いたこともない方の方が多いのではないでしょうか?
大丈夫。僕も昨日まで知りませんでした。笑
この「螺旋的発展」を意識すれば、歴史というものがどのような法則で発展しているのか。さらに将来、我々人類の文明がどこに向かうのか。が見えてくるかもしれません。
螺旋的発展とは
「螺旋的発展」とはドイツの哲学者ゲオルク・ヘーゲルが唱えた法則で、世の中の物事は直線的な発展をするのではなく、あたかも「螺旋階段」を登るように物事が発展していくことを指します。螺旋階段を登る人は横から見れば上に登っていくように見えますが、上から見れば周期的に円を描いているように見えます。
つまり、歴史においてはその発展とともに、かならず「古く懐かしいもの」が「新たな価値」を伴って復活してくるということです。既にあるモノに新しい付加価値を付けて進歩・発展していくということを意味します。
螺旋的発展の例を挙げると、コミュニケーションの方法は文字による手紙から電話に代わり、そして現代では電子化という付加価値を持って文字であるLINEやTwitter、FacebookなどのSNSに代わってきています。電子化という付加価値によって文字以外にも写真や動画を瞬時に多数の人々に伝えられるようになりました。
螺旋的発展の活用が大きなビジネスチャンスを生む?
そう考えると発展の過程は視点を変えれば原点回帰のタイミングがあり、過去の流行の流れを意識すれば、現代の世の中で大きなビジネスチャンスを掴むことができるかもしれません。
よくファッションや音楽などの「流行は20年周期で繰り返す」と言われています。2000年代半ば頃から一般化したレギンスやシュシュといったファッションアイテムも、元々は1980年代に流行していたもので、20年の時を経て現代に蘇ったものと言えます。この現象も螺旋的発展の一種です。時代に合わせて、流行は何度も生まれ変わるのです。
もちろん一概に流行の周期をくくることはできませんが、未来にどんなことが流行するのか想像するのはワクワクします。
これからの話は僕の持論になりますが、螺旋的発展における流行の周期が20年である根拠として、「時代を作る年代」が関係していると考えています。時代を作る年代はいつの時代もある程度キャリアを積んで企業内で責任のある仕事を任せられるようになった「40代」だと思います。40代になって決定責任の地位を任せられるようになった際に、「潜在意識」から商品やサービスを生み出すことになります。この「潜在意識」を形成しているものは、若いころ蓄積した体験や経験から湧き上がってくるものであり、それはまさに「20代」の経験から生み出されるものだと思うのです。50代のさらなる上級管理職もいますが、50代が新しい案を考えることは少なく、40代が考えた商品やサービスが世の中に提供されることが多く、結局40代がその時代の流行を作っていくのです。
したがって、20代の経験が40代の決定責任に影響を与え、世の中にあらゆる商品やサービスを提供することで、20年周期の流行が引き起こるのです。20代で流行したものを少し発展させて40代で提供しており、これはまさに「螺旋的発展」の基礎だと考えています。
時代に合わせたビジネスにおいて「流行」はとても重要です。周期はもちろん、どのような時代背景があってこの現象がおきているのか。そういった過去の事例を学ぶことで、時代の流行を意識することができれば、世の中を見るのがもっと楽しくなるはずです。
fin
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